沖縄の老人には、太平洋戦争の影響を受けた人が多い。
戦中派は、ほぼもれなく何らかの戦争被害を受けているが、でも4人に1人は亡くなったので、自分は生きながらえて幸運だったと思っている。
また、終戦後は米軍下に置かれて、さまざまな混乱の中でほんのちょっとした事情で、たいへん貧乏になったりそれを免れたりしたらしいから、幸不幸は紙一重の差だと肌で感じているようだ。
そういう沖縄独特の体験が、人との距離を縮めていると思う。私は今、その恩恵を受けているが、だから彼らの気持ちをありがたく思い、関係を大切にしたいと思う。
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