惑い

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那覇市 新都心公園

 私の過去は、自慢できることがほとんどない。

 強いて挙げるとしても、当時一番気に入った女と結婚したことと、息子が無事に育ったことぐらいである。

でもその結婚も、これまで続いたのはもっぱら妻の了解不能なほどの寛容さによるもので、また子育てについても、ほとんど父親として存在の意味がなかった。

 そんな人間だから、妻や息子に対してだけでなく、他の人にも何かを語ったりできるような立場でない。が、それでも老人になって、さも常人の域の者のように「~だろう。」などとほざいており、こんなんで良いのだろうか惑いがある。

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