我ら夫婦

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読谷

 我ら老夫婦の婚姻関係が今も続いているのは、もっぱら妻の努力による。

 私のような大バカ野郎を見捨てなかったのは、彼女がどんな状況に対しても「正解を求める」からだ。つまり、私のようなつまらない人間に対しても、自分がどうするのが正解かを考えるのである。

 アウシュビッツにいても正解があると「夜と霧」の例を引いて、自分が私のことを耐えることができた理由を説明する。

 私はごめんと言う外ない。

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