運命共同

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街角の風景 那覇市

 今の職場は、若い人と老人の仲がいい。個人間も対立しているような様子がない。これまで不思議に思って来たが、ようやくひとつ原因が見つかった。

 我らは組織の中で一番下の存在であり、かつ昇進などの可能性がない。そして、仕事が不要になるのも時間の問題で、そのときは解雇される。自分だけ上に行きたいとか、残りたいなどの野心が湧く要素がない。

 つまり、大げさに言えば一時的だが運命共同体な感じであり、それが仲の良さを生んでいるように思える。

 ということは、組織で仲が悪くなる理由は昇進などの競争をしているからなのだろう。なんとバカげたことだろう。老人間が結構仲が良いのは、競争がないからかもしれない。

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