親とのこと

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那覇市 街路樹

 年を取っても、ときどき自分の親のことを思い出す。

 そしたら、親が自分にした嫌なことを悲しんだり、大事にしてくれたことを感謝したり、自分が親にしたひどいことをとても申し訳なく思ったりする。つまり、親を恨むようなことはない。

 だが残念なことに、親が生きているうちはこうした気持ちになれなかった。すべては親を失くしてからであり、今さら殊勝な気持ちになったところで遅い。

 だが、そうした変化により、今は親への気持ちが以前よりも軽くなって楽になった。ただ、そのことを素直に喜んでいいかは、やや微妙である。そうやって自分が親にしたひどいことと帳消しを狙っているのでは思ってしまう。

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