オヤジ

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那覇市 公園で遊ぶ子供たち

 10数年前にオヤジを亡くした。若い頃は考えが合わずに揉めることが多かったし、老いてからは遠慮してひどいことを言わなくなったが、最期まで打ち解けることができなかった。

 粗野で無教養だったが、深情けで私をとてもかわいがってくれた。ただ、愛情の中に自分勝手な押しつけがあり、私は支配されるのが嫌で気持ちを受け入れることができなかった。

 いくらでも修復の機会があったのだが、自分が未熟でオヤジに対して愛情が足りなかったので、押しつけをかわしながらちゃんと向き合うなどの努力ができなかった。

 今になって自分のふがいなさを悔やんでいるが、だからせめて自分と息子の間がそういうことにならないようにと思っている。

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